◎Jeb Dunnuck(2023.7)より 【JD100点】 「The 2019 Pinot Noir is a jeweled ruby hue and has layered aromas of pristine cherry, cardamom, rose petal, and sweet herbs. It has incredible clarity and focus, with and a silky texture in its notes of raspberry liqueur and violets, and somehow seems to have more depth after the wine is gone. It offers fantastic balance and a sunny feel, with great refinement that lasts for ages. This wine is outstanding.」
○ジェブ・ダナックの最新版ソノマ・レポートにて、当サークの’19年が、全米ピノ史上"9本目"となる【JD100点】を獲得しました!
9本目のダナックの満点ピノ…とはいえ、実はこの9本のうち6本は日本正規未輸入。手に入らないピノでした。日本で正規蔵出し品が入手できるものとしては、『デュモル・ファン・’18年』、『ウェイフェアラー・トラヴェラー・’19年』に続く、3作目となります。
◎マイケル・ブラウンのニュー・チャプター。
というわけで、同誌では『コスタ・ブラウン』を差し置いて、それよりも先にパーフェクトに達した『サーク』。
創設者はコスタ・ブラウンの旧共同オーナー兼ワインメーカーとして一世を風靡したマイケル・ブラウン(右画像)。
コスタ・ブラウンはありとあらゆる栄誉と賞賛を受け、現在「もっと増産してほしい、もっとアロケーションを増やしてほしい」という愛好家が引きも切らない状態です。
しかし彼は、ふと今の自分を振り返ったとき、こんなにも長いあいだ身を粉にして働いてきたのに、自分には何もない…自分の妻や娘に何も残してやれていないことに気づき、KBの権利を売却。
その資金を元に、ワインメーカーの誰もが夢にもつ「自社畑」の取得を実現。KBの設備を間借りし、エステート・ヴィンヤードにて自身が思うままに描く新しい世界クラスのピノ・プロジェクト、『サーク』(Cirq.)をスタートさせました。
「紳士淑女の皆々様!われらがサーカス団 "サーク" のショーにお集まり頂き誠に有難う御座います。これから皆様に体験頂く事は、はてさて夢か現か幻か。なんとも不思議な体験が皆様の目前で繰り広げられる事でしょう。それでは時を忘れ存分にお楽しみ下さいませ。」(byマイケル・ブラウン)
サークはサーカスのイメージから命名。上記マイケル・ブラウンの言葉はそれをパロディとしたおどけた科白ですが、彼の信念と想いは到ってシリアスです。
氏は語ります…「ワインは芸術。演者なくしてショーは始まらない。いかに素晴らしいテロワールがあっても、人智無くしては決して生かされない。自社畑で世界最高クラスのワインを作ることは長年の夢であったが、タイミング、人、チャンス、資金、コネクション、偶然、ラッキー、全てが揃い、機が熟した時でないとうまくいかない。今まさにその時が来た。」…と。
▼サーク(CIRQ. )
マイケル・ブラウンが著名な醸造家であることは誰もが知る事実ですが、彼が幼少時代、地元ワシントン州ワナッチーの少年サーカス団で、毎夏演技を行っていたことを知る人は多くありません。サーカス団では綱渡りや曲芸を行いましたが、毎回上手く行くわけではありません。しかし大怪我をしようが、毎年必ず参加していました。それはまるでワイン造りのようでもあります。
この時培った、勤勉であること、何度でも試行錯誤を繰り返すこと、時には危険やリスクを覚悟しなければならないこと、バランスよく全てを見渡すことなどは、現在の彼のワインメーカーとしての資質に大きな影響をもたらしました。
新プロジェクトを始めるにあたり、迷うことなくこのサーカスをイメージする「CIRQ./サーク」という造語を選びました。
さて、これまでサークでは『ツリーハウス』と『ブートレッガーズ・ヒル』という2つの畑からのシングルをリリースしていましたが、’17年から、突如として畑名もキュヴェ名も消えました。これは一体…?
▼サークもまた新たなステージへ
売却後も醸造家としてコスタ・ブラウンに籍を置いていたマイケル・ブラウンですが、2018年にダックホーンに買収されたことで、彼はコスタ・ブラウンを完全に退き、サークに専念することとなります。
しかし、彼を放っておかなかったのが、コスタ・ブラウン時代に契約していた栽培家たち。マイケル・ブラウンのもとには、「ぜひ自分の葡萄を使ってほしい」との栽培家たちからの申し出が数多く寄せられたそうです。
そこで彼はサークを見つめ直し、自社畑にこだわらず、愛するRRV、そしてRRVに点在するグロウワーたちの素晴らしさを表現するべく、申し出のあった中から優れたものを選り抜き、複数畑の果実をブレンドして「1本の最高のキュヴェ」のみを『サーク』と呼んでリリースすることを決めたのです。
毎年エチケットが変わるワインはいくつかありますが、サークは毎年「裏」ラベルが異なります。
◎Jeb Dunnuck(2023.7)より 【JD100点】
「The 2019 Pinot Noir is a jeweled ruby hue and has layered aromas of pristine cherry, cardamom, rose petal, and sweet herbs. It has incredible clarity and focus, with and a silky texture in its notes of raspberry liqueur and violets, and somehow seems to have more depth after the wine is gone. It offers fantastic balance and a sunny feel, with great refinement that lasts for ages. This wine is outstanding.」
14の畑を区画別に極めて細かく分けて収穫、醸造、ブレンド。8%のみ全房使用。
新樽比率44%のフレンチ・オーク、16%のコンクリート・タンクで15ヶ月熟成。
中口からやや重めの凝縮感がありながら重すぎず、酸が全体を柔らかく引き締めています。
アルコール感とタンニンが上手く調和し、飲みごたえと爽快感の両方が引き出されている…そんなピノ・ノワールです。
上記にも原文を載せておりますが、ダナックも「信じられないほどの透明感とフォーカスがあり、飲み終わった後、どういうわけだか更に深みが増すように感じられます。」と語っています。
濃さではなく、凝縮感。高く安定したクオリティ。まさにマイケル・ブラウンが「自信があるんだ」と自負し、コスタ・ブラウン時代に培った「目利き」の賜物。
●「サーカスの魔法が、今、かけられた。」マイケルは自信に溢れた笑顔でそう言いました。
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■ジェブ・ダナック100ポイント